契約後に困るのは料金より範囲と体制
顧問料の高低だけでは、どこまで頼めるか、誰が対応するかは分かりません。追加請求や担当者交代で困らないよう、次の4領域を面談で確認します。依頼が記帳代行だけか、月次顧問か、確定申告だけかで、聞く内容は変わります。
確認1:顧問料に含まれる業務範囲
記帳代行、月次決算、給与計算、年末調整、確定申告、税務調査対応のどこまでが定額に含まれるかを質問します。「追加料金になる作業は何か」も必ず聞きます。範囲は事務所ごとに異なり地域差もあるため、口頭説明が契約書・見積書の記載と一致するか確認してください。
確認2:担当者とバックアップ体制
「担当者が変更になった場合の引き継ぎ方法は」「担当者不在時に誰が対応するか」「税理士本人と話せる場面はあるか」を確認します。回答の責任者が曖昧だと確認に時間がかかります。面談時の説明もメモに控え、契約前に書面へ残せるか尋ねます。
確認3:連絡手段と回答・提出の目安
標準の連絡手段がチャット、メール、電話、訪問のどれかを聞きます。月次資料の提出期限と、こちら側の作業量の目安も確認します。回答までの標準日数を聞いておくと、返信待ちによる認識違いを減らせます。緊急時の連絡先も同じ場で確認します。
確認4:契約期間・解約・データ受け渡し
契約期間、解約の申し出方法、違約金の有無を確認します。解約を伝える時期の目安も合わせて聞きます。解約時に帳簿データや過去資料をどの形式で受け取れるかも質問します。重要事項は口頭だけで済ませず、契約書・見積書に残すよう依頼してください。
質問票にして候補事務所を同じ条件で比べる
4項目を質問票にし、各候補へ同じ質問を送ります。回答は口頭メモではなく、日付・回答者・見積書の記載をセットで残します。説明と書面が食い違う場合は、契約前にどちらが優先されるか確認します。
初回面談では範囲→体制→連絡→契約の順で
範囲、体制、連絡、契約の順に聞くと抜け漏れを減らせます。本記事は特定事務所の推薦ではなく確認項目の整理です。顧問料の金額や業務範囲の標準、事務所評価の数値は根拠がないため示していません。税務上の個別判断は税理士等の専門家へ相談し、最終判断は各事務所の契約書・見積書で行ってください。制度変更時は最新情報を確認してください。