「未確認」と「誤り」を分ける
表現を見たら、誰が、何を根拠に、どの条件で述べているかを確認する。たとえばSNS広告で「即効」「安全」とだけ書かれている場合、その言葉だけでは誰の経験か、何人中の結果か、どんな条件かを確認できない。根拠がない主張は誤りと決めず「未確認」として保留する。これが断定表現に流されない基本動作になる。
表現類型ごとの確認質問
以下は取得したGoogleポリシー資料に基づく分類で、個別の効果・価格・製剤名は扱わない。
| 表現類型 | 取得資料の記載(要旨) | ポリシー上の位置づけ | 読者が行う確認質問 |
|---|
| 未承認の医薬品・サプリメントの販売促進 | リストは非網羅的で、名称が未承認薬や規制薬物に類似し誤認を招く製品も対象になり得る | パブリッシャー制限(制限コンテンツ) | 承認状況はどこで確認できるか。誰が何を根拠に「承認済み」と言うか。 |
| 処方薬のオンライン販売を促す導線 | 処方薬のオンライン販売を促す内容が例示されている | パブリッシャー制限(制限コンテンツ) | 情報提供か販売か。販売主体は誰か。 |
| 有害な健康言説・科学的合意に反する主張 | 有害な健康言説や、重大な健康危機で権威ある科学的合意に反する内容 | 禁止(広告表示不可) | 根拠資料は何か。合意がある領域か、意見が分かれる領域か。 |
| 誤認を招く表示・主体や目的の隠蔽 | 虚偽・不実・欺瞞的な情報での宣伝、発行者・目的などの隠蔽 | 禁止(広告表示不可) | 発行主体・目的・広告であることは明示されているか。 |
出典: Google パブリッシャー制限(未承認の医薬品・サプリメント、処方薬)、未承認薬リスト、コンテンツポリシー。
制限と禁止は医学的評価ではない
制限は広告配信上の制限、禁止は広告表示を許可しない類型を指す。どちらも、効果や安全性を医学的に保証するものではない。ポリシーに適合する表現でも、適応やリスクを裏付ける資料にはならない。読者が見るべきは、表現の強さではなく、根拠の有無と条件の明示だ。
一次情報を探す着眼点
発行主体、更新日、根拠資料へのリンクを確認する。地域・施設・時期で表示は変わり得るため、この類型は網羅的ではない。判断できない主張は保留し、施術の可否や適応は対面で資格を有する医療従事者に確認する。
本稿の限界
根拠はGoogleの広告・パブリッシャーポリシー資料のみ。日本の法令、薬事承認、医学的効果・安全性、価格の一次資料は確認できていない。ポリシーは改定され得るため、最新版は公式ヘルプセンターで確認してほしい。